第62章 アールグレイ
「主殿、一期一振です。」
「次は一期なんだね!いらっしゃいませ。どうぞどうぞ。」
部屋に入ると、にこにこした主殿が待っていた。
「一期、昨日から鶴丸達の面倒ばかり見てもらっちゃってごめんね。大丈夫だった?」
「ええ、大丈夫ですよ。鶴丸殿や大倶利伽羅殿は根は真面目ですからね…まぁ、真面目でも予想出来ない行動をされると驚きますが。」
慣れました、と言うと笑ってまた謝ってくる。
「主殿は今回は私をこちらへ連れて来て下さいましたが、楽しかったですか?チョコレート選びなどちゃんとお手伝い出来ていましたか?」