第5章 シュレディンガーの猫
「あ、おはよう伽羅ちゃん!皆もごめんね、今家にあと二匹居るんだけど、その子達が検査結果待ちで他の子と隔離してるんだよ。だから、どうせなら広い方がいいかなーって。」
連れてきちゃった。と笑ったあいつが、両手に皿を抱えてやって来た。
「あるじさま、僕もあげたいです!」
「うん、じゃあ五虎ちゃんお願いね。」
五虎退があいつから皿を受け取ると、それに気が付いた猫達が、ひくひくと鼻を動かして足元に群がる。
「餌か…」
「うん、この子達にあげたら皆もご飯にするからね。しかし、皆嬉しそうだし、ここへ連れて来てよかったよ。」
一匹ずつに餌を配り、猫の頭を撫でると俺を見上げて続けた。
「伽羅ちゃんも嬉しそうに撫でてたしね?部屋で。」
「部屋…」
部屋!!!?