第5章 シュレディンガーの猫
「今ここに居る猫ちゃん達は、主ちゃんの飼っているナツ君コナ君、あと保護活動で預かってるハナ君とシン君だよ。」
国永の抱いてるのがコナで、五虎隊達が遊んでいるのが、ハナとシンらしい。
ニャ〜
保護?あいつはそんな事やってたのか。刀集めに猫集めか、忙しいもんだな。…まぁ、俺には関係の無い事だ、どうでもいい。
光忠が喉を擽ると気持ちよさそうに目を細めるナツ。
「だが、なんでここに居る?」
ここに連れて来る意味が解らない。いつもはあいつの部屋の奥から行かれる、あいつの家に居るんだろ?
指でナツの鼻をつつくと、両前足でパシッと指を掴まれた。
……悪くはない。