第5章 シュレディンガーの猫
それから猫を抱えて広間へ行ってみれば、何だ?これは‥
ニャ〜
ナ〜〜ゥ
「大倶利伽羅さん!おはようございます!」
「よぉ伽羅坊、今日は早いな。」
「…あぁ。」
猫が数匹。こいつだけじゃなかったのか?猫じゃらしで遊ぶ短刀と猫達が朝から賑やかだな。しかし、何がどうなってる?あいつは居ないのか?
「やぁ、おはよう伽羅ちゃん!あぁ、今度は君の部屋に居たのか。」
そう言って、光忠が俺の抱いてきた猫を撫でる。
ニャ〜
「ナツ君〜君は伽羅ちゃんが気に入ったみたいだね…そうか、怒られなかったんだね?良かったね。」
「名前があるのか?」
うんうんと頷きながら俺の腕からを抱き上げ、振り向くと、一匹ずつ指を指す。