第37章 鍵②
「よいか主よ、このからくりを知っているのはあの狐だけだ。それを知りたければ狐を呼ぶがいい。それから、他の者も目が覚めれば思い出すのではないか?…とは言っても個人差はありそうだがなぁ。」
「個人差‥?」
「ああ、主が自ら鍛刀した者の方が、色々と思うところがあるようだったからな、もしや、と思ってな。」
あぁ、やっと少しずつ繋がってきた。
それで歌仙に聞き込みを頼んだ時に、既視感のある子と何も無い子が居たんだね…
こんちゃん、すぐに来てくれるかな‥早く今どんな状態なのかが知りたいし、どんな事をしてこうなったのか教えてもらわなきゃ気が済まない。