第37章 鍵②
何より長谷部が今はどうなってるのか、私を思い出してくれてるか知りたい。
「うん‥わかった、こんちゃんにはすぐ来るように伝えるよ。遠征中の皆が帰ったら、広間に集めるね。」
「そうかそうか、これで一安心だな。」
嬉しそうに笑った三日月が、私の膝裏に腕を通して抱き直す。
「へ?三日月?」
「…では、もう少し寝るか。」
と、私を抱き抱えたまま横になる三日月。その安心しきった顔を見てたら、私までなんだか眠くなってきちゃった。
朝食まではまだ少しあるよね?
胸の閊えが取れて気分がいい。もう少しだけならいいかな…と、三日月の体温を感じながら目を閉じた。
鍵。終