第33章 次元の狭間
いやだ
絶対いやだ
しにたくない
死にたくない!
涙が零れて嗚咽と吐き気が止まらない。身体が震えて気持ちが悪い。それでも走る。
ひたすら走る。何処へ向かっているのかも解らないが、もう身体がおかしくなるくらい手足を動かして先へ進む。
いや、進んでいるのか?俺は何処へ向かっている?
死にたくない
あの人の所へ帰るんだ!
あの、人?
あるじ、あるじ、あるじ
俺の…
うあぁぁぁあああああああぁああああぁぁあああああああああぁああああああぁァ!!!!!!
かえる!
かえる
かえるんだ、おれは!!
ドコへ?
ドコヘカエレバイインデス?