第31章 甘えかた
「あれ?に、し、ろ、や……わぁ、貯まったんですね!一兄おめでとうございます!」
「うそ!?あ、本当だ〜!おめでとう!一兄は何をお願いするの??」
「うーん…それが、まだ決まっていないんだよ。欲しい物と言われても、なかなか思い付かないものだね。」
自分は刀だったんだ、切って殺す以外を望まれた事はない。それが、何か自分の願いを叶えてもらえるなんて考えた事もなかったから…
「では、主様にご相談されてみてはいかがですか?」
「そうそう、何か困ったら遠慮なく聞きに来てねっ!て、あるじさん言ってたよ?」
「んー…そうだね、参考に他の方達はどんな褒美を頼まれたのか、聞いてみようかな。」
弟達に褒美をあげたりするのは慣れているのに、自分がしてもらう立場になるとは‥なんだか不思議な感じだな 。