第28章 寝惚眼
少しずつ射し込んできた朝日で主さんの赤くなった顔が見えた。いつもと違う、少し恥ずかしそうな顔に、胸が掴まれたように苦しくなる。
俺も皆の知らない色んな主さんが見たいよ。もっと近付きたいんだけどなぁ‥
「なぁんて!ふふ、ドキッとしましたか?」
「ぅ…‥えいっ!」
パッと手を離した途端、予想外にも今度は主さんの方から俺を抱き締めてきた。
「な、何ですか主さん、誘ってるんですか!?」
「違う、ずお寂しい顔したんだもん。何でかなぁ、うちそうゆう子多いんだよね。」
まぁ、長谷部さんは特別だし言っても仕方ないかなって思ってましたけどね。
「そりゃ‥ね。」
「ごめんね、寂しかったらちゃんと言うんだよ?」