第28章 寝惚眼
うーん…じゃあ、まだいっか。
「主さん、ちょっとそっち行って。俺も、もーちょっと寝たいんですって!ほらほら、寝惚けてないで下さいよー!」
「ん…温かい‥」
布団に潜り込むと、主さんが俺にぎゅっと抱き付いてきた。
あ〜、これは不味いな、あの二人に知られたら怒られそうじゃない?すりすりと俺の胸に擦り寄る主さんは、まるで猫みたいで可愛い。温かくて落ち着くなぁ…でもこのままはまずいよね。
「もー‥主さん、起きてます?そんなにくっつくんなら…触り返していいですよね?」
「ふぇ…?や、っあははは、やめっ!くすぐっ‥あははは!」
首や脇腹を思いっきり擽ると、俺の胸を叩きながら笑いだした。