第19章 湯殿
さぁて、あるじさんと一緒にお風呂に入った事、燭台切さんと長谷部さんのどっちに言ったら悔しがるかなぁ?
けど、意外と鶴丸さんや他の人に言ってもいい反応する気がする!
「…あ、でも絶対に一兄にだけはバレないようにしなきゃね!」
お覚悟だけは全力で回避しなきゃ!ふふっ。
「あっれー?もう誰か先に居るのかぁー??」
「え、誰か居るんですか?」
「ん?その声は厚と五虎退?ねぇ、今日のお湯凄いんだよ!早くおいでよ〜!」
勢いよく開いた扉と、洗い場をバシャバシャと走る音で、さっきまでのドキドキが消えていく。
ちょっと勿体無いけど、この気持ちは忘れないよ。
ボクは、自分で思ってた以上にあるじさんの事が大好きだって事。