第94章 今を生きる
「…もしさ、私が今の私でなかったり、男審神者だったりしたとするじゃない?そうした時、それでも今みたいに長谷部を好きだって言ってたとする。‥そしたら、長谷部はどうする?同じように返してくれるかな?」
「……そう、ですね‥」
手元の本を本棚へ入れ、膝を滑らせ主の傍に寄るのが見える。
「俺は、主が主なら今と変わらず愛せますよ。」
「えっと…それは、私が今の私でなくても?」
「はい、見た目が変わっても性別が変わっても、俺の今の主は主だけです。‥がであって、俺を想ってくれるのであればね…」
両手で主の頬を包んだ長谷部さんが、主の耳に口を寄せたのが見えた。‥これ、大人の展開来ちゃうんじゃないか?にしても、長谷部さん格好いいんだぞ!