第2章 君と一緒
「羨ましくてさ、僕だけになればいいのにって思ったら…神様って凄いんだね!全く彼来ないんだもん。驚いたよ。」
「そっか、それで…私のせいだ。そう思うのも仕方ないよ、ごめんね?みっちゃん。」
思うところがあったんだろう。布団で顔を隠しながら主ちゃんが謝る。
「謝らせたいわけじゃないんだ、ただ少し僕達にも君が彼に向ける気持ちをもらいたいってだけだから。ね?」
「うん…」
いけないいけない、これじゃ我が儘言ってるだけだ。格好よくないね。
「でも、流石に自分から探しに行っちゃうとは思わなかったよ?」
鍛刀は無理だと悟った主ちゃんが、自分も探しに行くと言い出した時は本当に困った。