第2章 君と一緒
「それって、私も椿寺へ行くって言った時の事だよね?」
「そうそう。関ヶ原も本能寺も越前も安土も、何回行ったかわからないくらいの時、なぜか椿寺に居るとか言い出してさ。」
「…だって、長谷部が絶対居ると思ったんだもん。」
「はぁ…今だから笑って話せてるけど、あの時は必死だったんだからね?」
「う…ごめんなさい。」
あの時の主ちゃんは梃子でも動かなかったんだ。もちろん皆止めたんだよ?危ないし、審神者が自ら出るなんて聞いた事ないでしょ?
でも駄目だった、誰が何て言ってもね。
いいな、羨ましいなってあんなに思った事はないよ。正直、格好悪いけど悔しかった。