• テキストサイズ

うちの本丸【刀剣乱舞】

第94章 今を生きる


「燭台切さん!!」

「……あれっ、包丁君?」

石垣に腰を下ろして、門の向こうを見詰めていた燭台切さんが振り向く。

「やぁ、そんなに息を切らせてどうしたんだい?僕に何か用かな?」

「うん、そうなんだぞ。…あ!その前にこれ!」

「水筒?…と、これは?」

鶯丸さんから預かった水筒と、小狐丸さんから渡された小さな包みを手渡す。

「さっき鶯丸さんと小狐丸さんに会ったんだぞ。それで、燭台切さんがここに居るって聞いて、預かったんだ。」

少し気持ちを落ち着けて待つのもいいと思うって言われたんだ、と伝えると、そっか…と水筒を胸に抱いて微笑む。

「ありがとう。わざわざこれを届けに来てくれたの?」

「ん?いや、最初は十二天の事を聞きたくて探してたんだ。けど、今は燭台切さんと一緒に待ちたくて来たんだぞ。」
/ 1549ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp