第93章 白妙
「資源倉庫から物音‥ですか?」
「そうらしい、昨夜もしたそうだ。…だろ?山姥切。」
「ああ、していた。確か昨日任務から帰った者達が、出先で入手した物を片付けて…それからだ。俺は食事当番で、夕方畑に行った時初めて聞いたんだ。」
私達が帰る前ですが問題があったとは聞いていませんよね?と、一期一振が腕を組んで首を傾げる。
「昨日ならボクも行ったよ!大阪城。鳴狐の叔父様と兄弟達で沢山入手した物を運んだんだぁ。あれは本当につかれたぁー!」
大阪城…脳死周回…千両箱‥守銭奴…
「‥いや、まさかな。」
「長谷部さん、どうしたの?まさか怖くなったとか〜?」
悪戯っぽく笑う乱の唇を摘まんで黙らせ、資材倉庫がすぐ隣にある鍛刀部屋前までやって来た。
その時だった。