• テキストサイズ

うちの本丸【刀剣乱舞】

第92章 夜桜


図書館を通り過ぎ、大きな道路へ出る。

「ここは初めて来る所だね?」

「うん、けど一本道だから解りやすいと思うよ。ここを真っ直ぐ行くとお堀が見えてくるの。」

ちゃんが指差した先に、緑の葉が揺れているのに気付く。やっぱりもう葉桜かなぁ…と肩を落とす。

「僕青々と生い茂った若葉も好きだよ?青葉の頃って風が気持ち良いからさ。」

こくりと頷いたちゃんの左手を僕の上着のポケットに突っ込み、肩を抱く。

「大丈夫さ、もし葉桜だとしても、来年も再来年もあるんだ。夏には向日葵や朝顔を、秋には秋桜や金木犀、冬には水仙や椿を一緒に見よう?」

僕達はいつまでも君と一緒に居るからね。ちゃんが歳をとって、可愛いお婆ちゃんになったとしても。

最期の時までずっと…
/ 1549ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp