第91章 毒入りスープ
「「お、仲直りした?あー良かった!じゃあ俺も作るから紙と賽子ちょーだい!」」
加州からキャラクターシートを受け取った浦島が、長曽祢と蜂須賀の間に座って探索者を作り始める。
「きみ、PVPとは良い事を思い付いたな。」
「別にPVPじゃなくて良いんだよ?ただ、接点があれば、そのうち仲良くなるかなって思ってさ。」
でも、あの二人ならパラノイアもありだなぁ、と頷く主に三日月が声を掛ける。
「「主、出来たぞ!」」
「「ぬしさま、人形の面も出来ました。」」
どうです?と、掌に乗せた人形には耳がある。狐だからか?この人形の面も作る奴の個性が出て面白いんだよな。
「上手だねぇ、どんな探索者になったのか気になるけど、浦島君が終わるまで待っててね!」
お茶の用意が出来ました、と前田達短刀が帰ってきて、本丸の部屋は更に賑やかになった。