第87章 国宝指定記念日
「……ありがとう、俺は幸せ者だな。極になった短刀達もおめでとう、これから先も、本丸一丸となって頑張ろうじゃないか。」
長谷部の言葉に、顔を見合わせて笑った本丸の面々が口を開く。
「「当たり前だろー!!」」
「「泣くなよ長谷部!」」
「「長谷部さん!早く帰って来て下さいねー!」」
「「あるじさまも早く帰って下さい!」」
「「長谷部が居ないと雑用片付かなねーんだよー!」」
「「俺の内番もやってくれー!」」
「「馬当番やりたくないよー!!!」」
「はぁ…!?それは自分でやれ!!怠慢は許さんぞ!」
出た!長谷部の十八番!!と、一斉に盛り上がる本丸。
良かったな、と唇の動きで大将へ伝えると、満面の笑みで大きく頷いた。