第87章 国宝指定記念日
「「長谷部、今日はお祝いなんだってね!良かったねー、おめでとー!」」
「ああ、まだ直接会った事も無い俺の祝いなんてさせて悪いな。」
「「へへ、同じ本丸の仲間じゃん?ね、帰ったら手合わせしてよ!ここでは一番強いんでしょ?本気の俺はすげーんだからね。」」
「ああ、楽しみにしている。」
ほら、国行も!と首を引っ張られた明石の旦那が、蛙を潰した様な声を出しながら蛍丸の旦那の横へ引っ張られる。
「「げほっ、はぁ‥蛍丸は可愛いだけやのうて強い良い子やなぁ。一言ねぇ…まぁ、あれですわ、おめでたいですな。これからも自分の分も頑張って働いてもらいたいんで、どうぞ、よろしゅう。」」
「明石、貴様また…怠慢は許さんぞ!」
「「おーこわっ!」」
そう言うと、また元の場所へ戻ると、座布団を枕にしてごろんと横になった。
こりゃ、帰ってからが大変だ。