第87章 国宝指定記念日
「「よぉ見て下さいよ、こんな可愛ええんですよ?どこが爺ですの?」」
「「ちょっ、やめてよ国行!」」
「「はは、悪い悪い。じゃあ取り敢えず一言頼めるか?」」
こちらに良く見える様に傍へ寄らせた明石の旦那が、蛍丸の旦那の可愛いところ、ってのを語っている。こりゃ、一兄と気が合うんじゃないか?と、思ってちらっと一兄を見ると、解ります、と頷いていた。流石、保護者組だ。
それと、そんな明石の旦那を軽く流して話を推し進める御手杵の旦那もある意味凄いよな…
ぐぐっと、話を続ける明石の旦那を押し退けて、蛍丸の旦那がこちらへ手を振る。
「「蛍丸でーす!久しぶりー!」」
片手で明石の旦那の顎を押し上げながら、やっほー!と笑う。