第87章 国宝指定記念日
「「はい、打刀の皆さん飲んでますかぁ?主さんや長谷部さんへ一言どうぞ!」」
一番手前に座っていた蜂須賀の旦那が振り返る。
「「ん?これで撮ってるのかい?…長谷部、君のお祝いなんだってね。良かったじゃないか、主は本物と贋作の違いが解る様だ。それに、そちらでの生活もあと僅かだと聞いたよ、有意義な時間を過ごせるといいね。」」
「「まぁた、本物だとか贋作とか…あんた、飽きないなぁ。武器は強いかどうかだよ。」」
「「いやいや、実用性一辺倒じゃ華がねぇ。見た目だけじゃ話にならねぇ。…だろ?」」
「「誰が打ったのかが重要なのではない。どう働くかが重要なんだ。」」
同田貫の旦那と和泉守の旦那に意見され、最後の長曽根の旦那の言葉に、蜂須賀の旦那が拗ねた様に舌打ちをする。