【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第12章 温熱
朝の日差しが差し込む。ほどよい眩しさが私を包み込みそのままゆっくりと目を開けた。
緑間「気がついたか」
貴女「え…緑間君?」
どうしてここに緑間君がいるのだろうか…
緑間「お前が倒れたことは花宮から聞いている。だから朝の診察に来てやったのだよ。」
貴女「そんなこと…んん!」
ない。と言う前に私の口の中に体温計を突っ込まれる。
ピピッという音がなるとその体温計を見た後に私の額に触れた。
緑間「熱は下がっている。頭痛は?」
貴女「ないわ」
緑間「そうか」
そういうと彼は聴診器をつけた。
緑間「前のボタンを開けるのだよ。」
貴女「…いやよ。そんなことまでしてもらわなくてもいい。」
いくら医者とはいえど男の人ということで意識してしまう…だからとっさに断った。
緑間「ダメだ、病気だったらどうするのだよ。もしそれでお前が死ねばオレが赤司に罰せられる。」
貴女「…」
そんなことを言われてしまっては断るに断れなくなり諦め、ボタンを開けていく。
緑間「そこまででいいのだよ。」
ちょうど胸の谷間が見えるか見えないかというところで緑間君のストップがかかった。
…気を使ってくれたのだろう。
それなのに私の心臓はバクバクとうるさい。聴診器で聞かなくても分かるほどに高鳴っている…
緑間「何を動揺している、安心しろオレは何もしないのだよ。」
(やっぱり気づかれてた…)
最近の私は何か変だ…男の人と意識をしてしまったら、私の体はゆうことを聞いてくれない。
貴女「うん…」
緑間「今の所は異常はないが念のため今日1日は安静にしておくのだよ。」
緑間くんは聴診器を首にかけ立ち上がった。
緑間「あまり体に負担をかけていると痛い目を見るのだよ。自分の事くらい自分で守れ。」
貴女「…ありがとう。」
緑間「…別にお前の心配はしていないのだよ。オレの仕事を増やすな。」
そういって緑間くんは部屋を後にした。