【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第12章 温熱
〜花宮side〜
あの後、オレは自室に戻りベッドに横になった。いつもなら仕事を終えるとすぐに就寝するが、今日は#NAME1#のことが頭から離れなかった。
花宮「…蜘蛛の巣にかかったのはオレの方か、厄介な女だ…」
今吉「なんや花宮、あのお嬢さんに心持っていかれたんか?」
花宮「っ!!」
オレはバッと起き上がりドアの方へ目を向けた。
花宮「…今吉」
今吉「よかったなぁ、お嬢さんたいしたことなくて。」
花宮「…見てたのかよ。」
チッ、つくづく気に入らないヤツだ…勝手に人の部屋に入ってきやがって。
今吉「いやぁ、でも見ものやったなぁ〜あんな優しい花宮見たことないわ。」
花宮「とっとと帰りやがれ、目障りなんだよ。」
今吉はわざとらしくニヤニヤしながらオレを見ている。
今吉「なぁ、そんな魅力あるんか?あのお嬢さん。ワシもお喋りしにいこかなぁ」
…なんだと
オレのイラつきのボルテージが上がっていく。
今吉「お嬢さん…ええカラダしてそうやもんなぁ。」
花宮「おい、何言ってんだよテメェ」
自分でも驚いた行動をした。いつのまにか今吉の前に立ったオレはヤツの胸ぐらを掴み睨みつけた。
花宮「アイツに手を出したら殺す。」
今吉に手をかけられたら終わりだ。確実に#NAME1#はコイツに…殺される…
今吉はそうゆうヤツだ…コイツは人を玩具にしか思っていない。使うだけ好きに使い飽きたら捨てる…そんな姿を何度も見てきた。
今吉「冗談やて冗談!本気にすんなや。」
薄ら笑いを続ける。…今にも殺してやりたいくらいだ。オレは今吉を軽く突き飛ばした。
花宮「帰れ、テメェは気に食わねぇんだよ。」
今吉「うん、知っとる。だからわざと絡みに来とるんや」
そんなことだろうと思った。
今吉「ほんならお嬢さんに変な虫つかんように見張っときや〜」
そう言うと表情を変えずに部屋から出ていった。
花宮「…んなこと言われなくてもそうするつもりだ。」
オレは再びベッドに戻った。