【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第12章 温熱
〜花宮side〜
オレはベッドの横に椅子を置いて座っている。
(ったく…どうなってんだよ)
まさか倒れられるとは思ってなかった…
と、そんなことを思っていると#NAME1#の目が開いた。
花宮「あぁ目覚めたのか…」
貴女「私…どうなって…?」
どうやらなんでベッドに寝かされているのか分からないらしく、涙目になった瞳でオレを見た。
花宮「高熱でぶっ倒れたんだよ。覚えてないのか?」
貴女「高熱…?そうだったのね。」
#NAME1#は起きようとしたがオレはそれを止めようと手を出した。
花宮「やめとけ、…オレはもう戻る。だから大人しく寝てろ。」
そう言って椅子から立ち上がろうとしたが熱を帯びた#NAME1#の手がオレの腕を掴んだ。
貴女「…待って」
花宮「あ?」
貴女「…いかないで……お願い…もう少しだけ…側にいて?」
(っ!!)
今にも消えそうな#NAME1#の声はオレの心臓をドキッと波打たせた。
花宮「…出て行って欲しいんじゃなかったのかよ。」
貴女「…」
今にも泣きそうな顔で見つめられる。
花宮「…はぁ、わかったよ」
そんな顔されると出て行けなくなり再び椅子に座った。
そうすると#NAME1#は嬉しそうに微笑んだ。
…さっきから心臓の音が鳴り止まない。
(なんなんだよ…なんでコイツ相手にこんな動揺してんだよ、らしくねぇな)
オレは無意識に#NAME1#の額に手を当てていた。
花宮「熱いな…」
貴女「ふふっ花宮の手…冷たくて気持ちいい」
いつもより素直な#NAME1#に心が揺れる。ギャップというやつか?
間違いなくコイツのせいでオレの平常心は保てなくなった。こんなことは初めてだと思いながらも#NAME1#から目を離すことは出来なかった。