【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第2章 日常
貴女「はぁ~」
私はパーティのことで頭をひねっていた。
知らない人たちがたくさん訪れて挨拶したりするんだけど私にはどうも合わない。 おしとやかにするなんて私には苦手分野だ。
重たい気分になった私は気分転換に外に出ることにした。
in庭
貴女「ふぅ…いい気持ち。」
気分がすぐれなくなったときはこの場所に来る。
花の香に包まれてまどろんでいると誰かに声をかけられた。
貴女「…あっ」
目の前には背の高くて向上心にあふれる目をしている赤髪の男性と礼儀正しく物静かで優しい雰囲気をした男性が立っていた。
火神「そんなところで寝てたら風邪ひくぜ…です。」
彼は我が国の騎士団団長、火神大我君。頭に血が上りやすくてやや乱暴なところはあるが、仲間思いで騎士の実力は兄様も人目を引いている。
黒子「そうですよ姫。床にふせてしまわれては皆悲しみますよ。」
彼は副団長の黒子テツヤ君。火神君を陰で支えていていつも冷静に判断をしている。そんな彼は私のことをすごく心配してくれる。
貴女「ふふっ大丈夫よ、これくらい平気だわ。 そういえばどうしてここへ?騎士がここにいるなんて珍しいわね。」
火神「誠凛会議の帰りっすよ。 帰ってる途中で姫を見つけて!」
誠凛会議…国の色んな代表者が議論をすることだ。その議会に二人が呼ばれていたということになる。
貴女「何か問題でもあったの?」
火神「問題ってか帝国で不穏な動きがあったとか…」
貴女「帝国って?」
私はあまり聞かない国のことが気になった。
黒子「地図から見ると北にある国です。ここからだと北東の方角なので森を抜けたところにあります。誠凛とは比べ物にならないほどの戦力と地位を持っている国です。もっとも、国を意のままに操っているのは皇帝の力ですが…」
貴女「へぇ~詳しいのね。」
黒子「……いえ」
黒子君の詳しさに驚きつつも自分の勉強不足さを身に染みた感じがした。
貴女「そろそろ日も暮れてきたから戻るわね。」
火神「おう!じゃあな…です。」
黒子「それでは失礼します。」
二人はおじぎをした。私も部屋に戻った。