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【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】

第11章 摸倣





貴女「今日もお勉強手伝ってくれてありがとう黒子くん、そろそろ戻るわ。」



私は黒子くんに誘われ、図書室に来ていた。



黒子「いえ、僕はこの城ですることはないですから。それより最近疲れが見えますが大丈夫ですか?」



貴女「そ、そうかしら?いつも通りよ心配しないで。それじゃあね…」



黒子「…送りましょうか?」



黒子くんは心配そうな顔をして、私を見た。



貴女「ありがとう。でも一人で戻れるわ、まだ夕方だもの、心配要らないわ。」



黒子「そうですか…わかりました。」



私は黒子くんと別れ、部屋に戻る。



この疲れ…赤司くんの件があってから一向にとれない…



…………まだ腰も少し痛い。



黒子くんともあのときのことが無かったように自然に話してる、彼は忘れてくれたのね。



そう言い聞かせたのに、すごく切ない気持ちになった。



貴女「あら?なに…これ?」



自室の扉を開けると机の上に出ていったときとは見覚えのないキャンドルが一枚のメモとともに置かれていた。



「姫へ
寝不足続きで疲れてるようだからゆっくり眠れるアロマをあげるわね。よかったらお昼寝にでも使ってちょうだい 実渕」



(実渕さん…気を使ってくれたのね。)



私は自室に入り、さっきもらったキャンドルが気になり引き出しからマッチを取り出すとそのキャンドルに火をつけ椅子に座った。



黄瀬君の企みだとも知らずに。



貴女「独特な色のキャンドルね…」



それにとてもいい香りがする…



しかし、匂いを嗅げば嗅ぐほど視界が薄れてくる。



貴女「あ…」



パタッ



そのまま私は机に倒れ、意識が遠退く中で誰かに抱えられた気がした。



黄瀬「おやすみ、お姫様。」



その言葉は私には届かない…



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