【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第11章 摸倣
〜黄瀬side〜
in医務室
黄瀬「緑間っち~!」
オレは緑間っちに、あるものを貰いに行くために医務室を訪れていた。
緑間「なんだ。お前が来るなど、ろくなことがないのだよ」
黄瀬「えええ酷いっすよ~深刻な悩みなんスよ?最近眠れなくて困ってて、速効性の睡眠効果のあるものないスか??できれば薬以外で!」
緑間っちは悟ったかのように眼鏡の奥の目を細め、オレに背を向けた。
緑間「帰るのだよ」
黄瀬「えぇ〜残念っスね、今日の緑間っちにぴったりのアイテムがあるんスけど…仕方ないか〜」
するとあからさまに反応し、体をこちらへ向け直す。
(緑間っちのことだからそうくると思ってたっス。)
オレは、手のひらの上であるものを転がした。
緑間「そ…それは、今日のラッキーアイテムのピアスなのだよ!」
そう、今朝青峰っちのパシリをさせられ城下町に行ったら、緑間っちのルーティーンである最近流行りの占いについて国民が話してたっス。
それでたまたま、今日の蟹座のラッキーアイテムがピアスと知ったのだ。
緑間っち、持ってなさそうだったから絶対食いつくと思ったっすよ。
緑間「わかったのだよ…。これを持っていけ」
そういうと緑間っちはいかにも怪しそうな真っ赤な個体をオレに渡した。
黄瀬「これは…キャンドル?」
緑間「そう、だがこれはただのキャンドルではない。火をつけると速効性でとても強い睡眠効果が期待できる代物なのだよ。だが使いすぎると脳波に異常をきたすため取り扱いには注意しろ。」
黄瀬「へぇ~なるほどっ、サンキュっス!」
オレは緑間っちにピアスを放り投げた。
黄瀬「そのピアス今日が終わったら返してくださいっスよ~」
ドアの方へ向かい、緑間っちに背を向けたまま手をヒラヒラとふりながら医務室を後にした。
パタン。
黄瀬「さてとっ、どーやってかがせよっかなぁ~…」
オレは黒い笑みを浮かべた。