【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第10章 執着
「#NAME1#姫?…」
誰かが呼んでいる…
「困ったわね…誰か呼んだ方がいいのかしら?」
この声は…実渕さん?
私はゆっくりと目を開けた。
(あぁ、やっぱり実渕さんだわ)
実渕「#NAME1#姫!よかったわ…朝なのに応答がなくてどこか具合が悪いのかと思ったわ…」
朝?あぁ、もうそんな時間か…あれ?私、昨日何を?
貴女「ごめんなさいね、ちょっと疲れてたみたい」
実渕「そう?…えっ!」
いきなり実渕さんが表情を変えた。頬が赤く染まっている…彼の目線は私の首筋に向かれていた。
貴女「…はっ!!!」
ふと昨夜の思い出が私の頭に流れた…私も顔が熱くなり、実渕さんと目が合った。
(どうしよう…気まずい)
お互いに無言が続いていると実渕さんが沈黙を破った。
実渕「大丈夫?酷いことされてない…?」
私が何をしたのか察したのであろう…それなのに実渕さんは私のことを本気で心配してくれている。
私が起き上がろうとすると実渕さんは私の体を支えてくれた。
貴女「ありがとう、実渕さん…嬉しいわ。」
実渕「#NAME1#姫…強いのね、でもあたしの前では気を抜いてもいいのよ?」
実渕さんはベッドに座る私の横に腰を下ろし、背中から優しく抱いてくれる。まるで母のように穏やかで安心する触れ合いだ
(すごく…嬉しい。)
そんな優しさに私が甘えてもいいのだろうか?でも…この人にならすべてを打ち明けることが出来ると思ったんだ。
貴女「フフッ、実渕さんは私の母様みたいね…すごく落ち着くの。」
実渕「あら、そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいわ…」
私は実渕さんに今までのことをすべて話した。
***
実渕「…そうやっぱりその痕を付けたのは征ちゃんなのね…」
貴女「うん…これじゃあ当分部屋から出れないわ…」
実渕「征ちゃん、よっぽど貴女のことが気に入ったのね…」
貴女「そんなこと…」
実渕「気に入ったから痕をつけるんじゃない!自分のものだっていう証よ?」
男の考えていることなんてこれっぽっちも分からないまま私は実渕さんと長い間、話をした。