【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第9章 真情
~高尾side~
オレの腕に冷たいものが落ちた途端、オレは一瞬思考が停止した。
高尾「っ!」
なぜだかわかんねぇ…わかんねえけど、涙を見せたお姫サンにものすごく動揺してる。
貴女「はぁっ…はぁっ…」
息を乱し、真っ赤な顔をしつつもオレを睨む彼女から目が離せない…
(んな顔…すんなよ……)
いつものように余裕がないオレは一刻も早くその場から離れたかった。
高尾「…ったく、根性ある姫さんだな。参ったぜ、今日の所は負けてやるよ。」
オレは彼女から手を離し、はだけたワンピースを着せなおした。
高尾「けど、次は容赦なく行かせてもらうから覚悟しな?じゃーなっ」
文句を言いたそうな姫さんの頭をポンポンと叩き、オレは逃げるようにその場を去った。
***
in高尾の自室
久しぶりに部屋に戻ったオレはベッドに座った。
だが、さっきの姫さんの顔が忘れらんねぇ…
高尾「…なんなんだよ、どうしちまったんだオレ?」
完全に楽勝だと思った。けどあそこまで気が強いとは思ってなかったぜ…いや、もうそんなことはどうでもいい。
(へへっ、らしくねぇな。心臓の音が鳴りやまねぇ…)
どうやらオレはあの姫さんに惚れちゃったみてーだな…
んな感覚初めて味わったぜ…こりゃ赤司も手に入れたいはずだわ…
高尾「…次に会ったときはぜってぇ口説き落としてやるぜ、#NAME1#姫さん。」
楽しくなってきたぜ…
高尾「まっ、黒子に先越されちまったけどな…」
そんなことを呟きながらベッドに横たわるといつの間にか眠りについていた。
赤司「…」
赤司が部屋の外にいるなんて全然気づかずに…