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【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】

第9章 真情


~日向side~



一方誠凛王国ではピリピリとした空気が漂っていた。



日向「くっそ、何もできずに1ヶ月半も過ぎちまったぜ。#NAME1#…無事なんだろうな?」



リコ「…#NAME1#」



時はさかのぼり、一か月半前…



コガ「王ーーっ!!火神が…火神が帰ってきましたー!」



日向「火神!?」



急いで入ってきたコガの後ろからフラフラになった火神が入ってきた。



リコ「火神君!?酷いケガじゃない… 小金井君、水戸部君すぐに応急処置を!」



リコにそう言われコガは道具を取りに医務室へ、水戸部は火神を支えている。



日向「おい火神、#NAME1#は?」



酷く悔しい顔を見せた火神にオレはイヤな予感しかしなかった。



火神「…負けました、帝国の奴らオレらが来ることを知ってたみてーで…牢屋にぶち込みやがった。」



リコ「っ!?…嘘、でしょ……」



火神「赤司が姫に、オレ達を殺す代わりに誠凛に帰るか、人質を返す代わりに帝国のものになるかを選択させて… 姫は帝国に残る道を選んだ。」



日向「なんだとっ!!!!」



リコは血の引いた顔をしていた。そしてオレの怒鳴り声は部屋中に響いた。



火神「それだけじゃねぇ、黒子も帝国にとられちまった…クソッ!!」



最悪だ…これじゃ赤司の掌で転がされてただけじゃねぇか!!



火神「わりぃ!まさかこんなことになるなんて考えてなかったぜ…」



日向「何言ってんだダァホ!諦めたズラしてんじゃねぇよ。」



とは火神に言ったが結局この1ヶ月半何してたんだって思うほど時が一瞬で過ぎた。



イライラが止まんねぇ…



兵士「あっ…あの…」



日向「んだよ、ダァホ!」



兵士「ひぃっ!!」



空気が読めねぇヤツだと思っていると、リコが呆れたようにため息をついた。



リコ「もう、怖がらせてどうするのよ…そんなことしていても#NAME1#は帰ってこないのよ……」



それはそうだな… こうなったら相談してみっか。



日向「なぁリコ、オレ海常に行ってくるわ。笠松なら力を貸してくれっかもしれねぇしな。」



今後のことを伝えるとリコは静かにうなずいた。



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