• テキストサイズ

【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】

第9章 真情





in図書室



私は本を返しに図書室まで来ていた。黒子君がどこから取り出した本なのかが分からず、元の場所に戻すのに時間がかかっていた。



貴女「よし、あと一冊。」



4冊目の本を直し最後の本を戻すために場所を探した。2・3分探し回ると戻す位置が分かり本を入れようとしたが…



貴女「…届かない」



その本は運悪く本棚の一番上に直さなければならない本だった。



高さからして手を伸ばしても届く距離ではない。周りを見渡しても踏み台のようなものは見つからず、どうしようかと考えた。



(ちょっと危ないけど本棚に足を掛ければ…)



そう思い実行に移そうとしたその時、持っていた本が奪われた。



貴女「えっ…!?」



案外あっさりと奪われたものだから驚いて上を向いた。



貴女「貴方は…高尾君……?」



高尾「おっ、名前覚えてもらって光栄だぜ!」



そう言って奪い取った本を元の場所に戻した。



貴女「あ、ありがとう…」



やけに優しい気がする…少し不気味だ。



高尾「ぶははっ、もしかして警戒してる?オレが怖い?」



貴女「…別に、それで私に何か用があるんでしょう?」



こんな不真面目そうな人が理由もなくこんな場所に来るとは思えない。あるとしたら私だろう…



しかし…なんだかとてつもなくイヤな予感がする。このままこの人と一緒にいてはダメだと本能がそう言っている



離れなくては…



高尾「さっすがお姫サマ、あったりぃ~」



貴女「悪いけど、貴方と遊んでるほど私は暇じゃないの。どいて…っ!」



私が高尾君から離れようとしたが彼は私の腕を掴み行かせなくした。



高尾「え~つれないなぁ、いいじゃんちょっとお喋りするだけっしょ。」



貴女「な…に…?」



高尾「アンタさ…南の国、海常のこと詳しいって聞いたんだけどホントなの?」



顔が近づき何かを企んでいるような顔をした高尾君はそう聞いた。海常のことなんて聞いてどうするのだろうか?



そもそも私が知ってる海常の情報なんて数が知れている。だがそれでも笠松さんの国の情報を漏らすわけにはいかない。



貴女「知らないわ」



私は目を逸らしそう答えた。


/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp