【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第6章 選択
~黒子side~
時はさかのぼり4時間前、僕たちは#NAME1#姫奪還の作戦を立てていた。
日向「帝国の壁は最強だ、兵は極端に減らしてこっそり奪い返すという作戦でいく。」
黒子「伊月さんの情報では姫は4階の客部屋にいるとのことです。帝国は7階建てなので上から行ったほうが近いです。」
火神「よし、じゃあ囮として正面に10人の兵を置いてオレと黒子が上から攻めることするぜ。」
いつもはどんな相手にも堂々と突っ込む火神君だが、今回ばかりは慎重に考えている。
日向「ちょっと待て、もし敵に見つかったらどうするつもりなんだ?」
火神「そん時はオレが敵を引き付ける。その間に黒子が姫を連れ出しオレも城から出る。これでいいか?」
黒子「はい、火神君はできるだけ逃げてください。それでは王、行ってきます。」
日向「頼んだぞ。#NAME1#を…頼む。」
その言葉を聞くと僕たちは帝国へと向かった。
in帝国
計画通り誠凛兵は帝国城の門のあたりで待機させ僕と火神君は伊月さんと木吉さんが探った抜け道を使って屋上までたどり着いた。一時待機をしていると火神君が真剣な顔をして話しかけてきた。
火神「黒子、もしも……もしもオレが逃げ切れずに死んだとしても必ず姫を連れて帰れ。」
その声からは大きな覚悟を持っていると僕は感じた。
黒子「火神君…そんなこと言わないでください。君がいなくなったら姫は悲しみます。 何としても生きてください」
火神「……あぁそうだな。フッお前に、んなこと言われるとは思わなかったぜ。 ……いくぜ!」
そういい捨てると火神君は走り出した。僕も隠れ道を音を立てずに走った。
20分ぐらい経過しただろうか…あいかわらず帝国は広い。今、自分がどこを走っているのかすらわからなくなってくる。それに誰かに見られている感じもする。
シュッ!
黒子「っ!!」
いきなり短剣が飛んできた。ギリギリよけたかと思ったが腕をかすったらしく血がしたたり落ちた。
高尾「あーあ、さすがは元帝国騎士って感じかな」
黒子「!なぜそれを…うっ……」
いきなり睡魔が襲った。眠ってはいけないという思いはあっさりと負け僕は瞼を閉じ意識を失った。