【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第4章 帝国
私は実渕さんに連れられ、ある部屋の前までたどり着いた。
実渕「今日からここがあなたの部屋よ。牢よりはマシでしょ?」
貴女「……」
部屋に入った。 そこは意外と広く身の回りのものは全てそろっている。いわゆる客室のようなものだ。
実渕「腕の拘束も外すわね。……ねぇ、大丈夫? 勢いよく征ちゃんに立ち向かっていくんだもの…」
実渕さんは真剣に私を心配しているようだ。
貴女「……貴方って変わってるのね。私は敵なのに…」
この顔からして裏があるようには見えない。
実渕「ふふっ、やっとしゃべってくれたわね。 あたし貴女に嫌われたんじゃないかって気にしてたのよ。」
貴女「たとえ貴方が私のことを心配してくれても敵であることには変わりないわ……」
手首の拘束は解かれ私は実渕さんの目を見た。
実渕さんは私を見て微笑んだ
実渕「貴女が何と言おうとあたしは#NAME1#姫の味方よ。 ここから出すことだけはできないけどなんでもいってね。」
そう言って彼は部屋を後にした。
貴女「はぁ…」
これからどうすればいいのだろうか……それにしてもあの皇帝の怖さには手も足も出なかった。あの目を見ると引き寄せられてしまう……
(あれが皇帝の力……)
私はとんでもない所に連れてこられたのだと思い知らされた。
貴女「?」
扉の向こうが騒がしい
帝国兵「困ります! 皇帝陛下からは貴方の立ち入りは受けておりません…!」
花宮「はぁ?んなのテメェが黙っときゃいいだけだろ。」
物騒な問答が聞こえた後、勢いよく扉が開いた。
花宮「よぉ、昨日ぶりだなお姫サマ。」
貴女「っ!貴方は……花宮!」
もう二度と会いたくなかった人が目の前にいる。
貴女「!黒子君は……あなた黒子君に何かしたの?」
花宮「黒子……あぁ、あの怖がりの騎士か…ふはっ。 よっぽど姫のことが大切かして、お前を盾にしたら悔しそうにしてたぜ。 そのあと必死になって取り返そうと追ってきたが、無駄な足掻きだ。」妖笑
花宮の話が本当なら、黒子君の足を引っ張ってしまったことになる。
貴女「あぁ、私はなんてことを……」
取り返しのつかないことをしてしまったと自分を責めるしかできなかった。