【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第16章 逆襲
〜黒子side〜
黒子「無事でよかったです…姫の身にもしものことがあったら僕…」
貴女「心配かけてごめんなさい…でももう大丈夫、赤司くんがいるもの」
黒子「姫…」
姫は僕の腕からそっと離れ、赤司くんの方へ目を向けた。
黒子「姫…」
姫は赤司くんを信頼しているんですね。
姫、やっぱり赤司くんのことを…
ずっと前からわかっていた事です
どこか勘違いであってほしいと思ってました
けどこう確信をつかれると結構悔しいものですね…
でも…姫には幸せになってもらいたい。たとえ幸せにするのが僕じゃなくても…彼女を1番に愛しているから…
…僕は影だ。
僕の大好きな姫の笑顔を守ることは僕にもできる使命…僕の幸せです。
僕は一生、姫のナイトで居続ける。
不思議と心の中で諦めきれなかったものに決着がつき心がすっと軽くなった気がした。
黒子「テツヤ、そっちは任せた」
灰崎くんと対立している赤司くんが僕にそう言ったと同時に入り口の方から数人の声か聞こえた。
黒子「はいっ。姫、下がっていてください。僕も姫の騎士として全力で姫を守ります。」
貴女「…ありがとう黒子くん、でも決して無理だけはしないで…」
姫が後ろへ下がるのを確認し、腰の剣を抜いた。
黒子「赤司くん…灰崎くんを倒したら姫と先に国へ帰ってください。」
赤司「テツヤ……わかった、そうさせてもらう。後にここへ今吉も呼んである。それまで頼んだ。」
黒子「仰せのままに」
僕は目の前の敵に向かった。