【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第16章 逆襲
〜黒子side〜
灰崎君に拐われた姫を助けに僕は馬に乗り赤司君とアジトがあるという秀徳へ向かっている。
前を走っている赤司くんは城を出てから一言もしゃべらず先ほどからずっと話しかけづらいオーラを放っている。
それほどに姫を奪われたことに苛立ち余裕を失っていると言うことなのだろう。
黒子「ここまで人に執着している赤司くん初めてみました…」
赤司「…あいつは特別だからな。#NAME1#を何度か抱いていたようだが、例えテツヤが彼女を好いていたとしても僕は絶対に譲りはしない。」
黒子「やっぱり知ってたんですね……でもそれは姫が決めることです。」
こんなことをいっておきながら、答えは目に見えている。僕と彼女が結ばれることはない…
でもそうだったとしても僕が姫を好きな気持ちは変わらない…だから僕は姫を助けにいきます。…彼女の笑顔を守るために……
(姫、無事でいてください。)
雲行きがあやしい…空には薄暗い雲がかかっている。そして一粒また一粒と冷たい雫が落ちてくる。 馬を走らせて10分も経たないうちに大粒の雨が降り僕たちの体を濡らす。
赤司「テツヤ…急ぐぞ。」
黒子「…はい!」
フードを深くかぶり、さらに馬を加速させ先を急いだ。