【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第15章 悲恋
in医務室
真夜中なのにもかかわらず部屋の明かりは付いていた。扉を開けるとそこには緑間くんが今にも退出しようとするところであった。
貴女「緑間くん!高尾くんが大怪我してるの!お願い見てあげて…」
すると緑間くんは高尾くんを見るとため息をついた。
緑間「…断る。だいたいこんな真夜中にのこのことやってくるコイツが悪いのだよ。手当てをするのならばお前がやればいい、そこの棚に物は入っている。」
貴女「!!ちょっと、貴方それでも医者なの!?」
緑間「真夜中まで仕事をするほど俺は暇ではない。帰るのだよ。」
そういうと彼は私たちを置いていき部屋を後にした。
貴女「とりあえず貴方はここで寝てて!」
高尾「へぇ〜姫さんが手当てしてくれんのか?」
高尾くんは大怪我をしているのにも関わらず私を見てニヤニヤと笑っている。
貴女「当たり前でしょう?怪我人を放ってなんておけないわ…」
そう言い私は棚をあさり消毒液とガーゼ、包帯などを取り出した。
高尾「なぁ、姫さんはなんでこんな時間に起きてたんだよ?眠れなかったのか?」
貴女「貴方には関係ないでしょ?ほら、用意できたわ!手当てするわね。」
私は綿花に消毒液を湿らせ高尾くんの傷に押し当て消毒をした。
高尾「っ!!いっ…てぇっ!!」
貴女「我慢して…」
傷は思った以上に多く、消毒液綿花につけては押し当てて…治療を続けた。
高尾「っ…姫さんって…結構…手加減ないよな…っあいったぁ…」
見るからに痛そうだが心を鬼にして消毒をした。
高尾「治療が終わったらチューしてくれたらいい思い出になるんだけどなぁ〜」
貴女「バカなこと言わないの、ほら包帯巻くわよ。」
私は傷口に包帯を手短に巻いた。
貴女「終わったわよ、今日はここで休んで。
私は帰るわ、お大事にね。」
高尾「あーちょっとちょっと、待ってよ姫さま。」
そう言った高尾くんはベッドから立ち上がり私の手をとった。
高尾「チューよりももっと楽しい事しようぜ?」
高尾くんは怪しく笑い私を見た。