第2章 烏と青葉
⚠キャラの視点がコロコロ変わります。ご注意ください
合宿初日夜
各自自主練する人もいればゆっくりと他校と喋っている人もいた。誰もが穏やかな時間を過ごしていたはずなのだがこの部屋だけは違った
及「国見ちゃん?」
主将会議なるものから帰ってきた及川は部屋の様子を見ると唖然とした合宿初日からハードな練習をこなし疲れたのか軽くシャワ-を浴びた後布団に潜り込みすぅすぅと眠ってしまっていた目の前にいる国見を見て驚いたのだ
国「んぅ…おいかわさん、起こさないでください。なんですか」
と舌っ足らずで自分を見下ろして驚いている相手を1度眠気眼で見上げまたもぞもぞと布団へ潜りこんだ
及「いや国見ちゃん!?緊急事態だから起きて!?」
と布団を捲り小さくなっている国見を起こした。
及「国見ちゃんいつからそんなサイズになったの…?岩ちゃーん!!」
いつも共にいると言ってもいい程近くにいる幼馴染みを呼ぶ
岩「うるせェクソ川!」
怒鳴りながら部屋に入ってくる岩泉は及川の目線の先を見て目を見開いた
岩「国見…?」
国「岩泉さん及川さんがうるさいです」
というと眠いのか岩泉の元へぽてぽてと近寄り何かを言いたげに岩泉を見つめた。その視線に気が付いた岩泉は小さくなった国見をひょいと抱き上げつぶれてしまわない程度にギュっと抱きしめるとその温もりに゙んぅぅ…゙と声を漏らした国見はゆっくりと眠りにつく
及「岩ちゃんずるい!俺も国見ちゃん抱っこしたい!!」
等と騒ぐと岩泉からは静かにしろクソ川とでも言いたげに睨みつけられると及川は拗ねた様に頬を膨らませる。
入浴などから戻って来た部員達が部屋の異変に気づき部屋がざわざわとしだす