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キミとボク【気象系BL】

第94章 愛と勇気とサクランボ


Oサイド

「先生…気持ち良かったです」

櫻井がはにかみながら、俺にぎゅって抱きつく。

それはそれで可愛いくて、俺的には満足なんだけど…

「大丈夫?物足りないとか…ない?」

擦り合わせて熱を吐き出しただけなんて、若い櫻井にはどうなんだろうって気になった。

「ううん。幸せいっぱいで…」

「本当に?」

「はい。それに…その…チェリー…をね、卒業した気分っていうか…」

そう話す櫻井の顔は真っ赤になっていて。

すごく愛しい。

「先生…大好き」

「ありがと。直接聞けて嬉しい。俺も大好きだから」

俺は櫻井の手をとり、指を絡ませた。

ほらね。

櫻井と触れあうだけで、俺の胸はこんなにもドキドキしてる。

「…先生、キスしてもいい?」

「今、言おうと思ってた…」

絡ませた手を櫻井の顔の横に固定して、深くて熱いキスを交わした。






「僕の初恋、実りました」

「俺が初恋の相手?」

「はい」

「実は俺も…初恋は翔くん」

「本当に?」

「うん。翔くんと同級生だったら良かったのにって何度も思った」

「教師と生徒でしたもんね」

見てるだけでいいって思ってたけど、どんどん好きになって。

…見てるだけなんて、できなくなっていた。

「これからだって、元だけど教師と教え子…その事実は変わらない」

「男同士だし…だけど、僕の友人は応援してくれてます」

「俺の同僚の先生も応援してくれてる」








この恋、大切に育んでいこうな。







END


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