第14章 only love
「ごめ…っ。」
そう言いながら、智くんは俺を抱きしめた。
「しょぉくん…しょぉくんが好きだ。」
嬉しかった。
智くんが言葉にして言ってくれた。
それだけでこんなにも嬉しくて。
心も身体も温かくなるんだよ…智くん。
俺も智くんを抱きしめた。
「ふふっ。しょぉくん、温かいね。」
「俺も同じこと思ってた。」
少し身体を離し、見つめあって…啄むようなキスを繰り返した。
気持ちが通じあったキスは、優しい涙の味がした。
「おいらも、しょおくんじゃないと幸せじゃないんだからな。」
ちょっと唇を尖らせている。
その姿が可愛いんだ。
「なに笑ってるんだよぉ。」
「やっと素直になってくれたからさ。ありがとう。智くん。」
「んっ。しょぉくんが幸せにしてくれるんだろ?」
「もちろん。智くんも俺を幸せにしてくれるんでしょ。」
「当たり前だろ。」
そう言ったあなたの表情には、迷いがなくなっていた。