第85章 のぼせ注意報
「えっ、おっきく…」
びっくりしたように、櫻井が大きな瞳で俺を見つめた。
「櫻井が色っぽくて興奮してるよ」
「…………ばか」
恥ずかしそうに言う声も横にそらした顔も、俺を煽ってることわかってるのかな。
腰を数回打ちつけると、櫻井がビクンと跳ねた。
今の場所を探るように動いてみる。
「あっん、大野くんっ」
「この辺り?」
コクコクッと頷くのを見て、集中的にそこを掠めるようにした。
「あっあっあっあっ」
体をビクンビクンさせながら、櫻井が俺に手を伸ばす。
俺がその手を取ると、絡んでくる櫻井の指に力が込められた。
“大野くん…一緒に”
そんな風に伝わってくる。
俺も同じだという想いで、白濁によって滑りのあるお互いの指をギュッと絡めた。
「んっ…くっ…」
「あっん…おお、のくん」
「んっはぁ…さくら、い?」
「きもちいい?」
「あぁ、きもちいいよ」
「よかった…」
ニコッと微笑む櫻井は、ゾクッとするほど綺麗だった。
「んっあっあっ…イクッ…」
「あんっ…俺も…」
俺たちは同時に白濁を吐き出した。
ズルッと櫻井のナカから中心を引き抜くと、櫻井が俺の体を引き寄せた。
息を整える為に上下している櫻井の胸から、鼓動が聞こえる。
「櫻井、ありがとな」
俺は体を伸ばして櫻井の顔に自分の顔を近づけた。
「は、恥ずかしいから…」
顔をそらそうとする櫻井の頬を包み込む。
瞳をキョロキョロさせてるのが可愛くて、櫻井のぷっくりしている唇にちゅっ。ちゅっ。ちゅっ。と何度もキスをした。