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キミとボク【気象系BL】

第83章 あなたに染まる



ゆっくりゆっくりと智くんのが俺のナカに入ってくる。

「んっ…」

「翔…大丈夫…?」

「うん、大丈夫だから…」

智くんは俺の頭を撫で、再び腰を進めていった。

「んっ…くっ…」

「あっあっ…」

ぐちゅっと音がして、俺はふぅっと息をはいた。

「翔…全部入ったよ」

「うん、よかった…」

はじめは痛いけど…

「んっはぁ…きもち、いい…」

智くんがそう言ってくれるのが何よりも嬉しいんだ。

「智くんを…いっぱいちょうだいね」

「んふふ。翔は可愛いな」

普段は智くんのほうが可愛いのに。

この時間だけは“可愛い”が逆になるみたいだ。


もう何回果てたかわからないくらい、俺たちは交わりあった。


脱力している俺を抱きしめてくれている智くんの腕の中は心地よくて。

俺は智くんの胸に顔を擦り付けた。

「翔?」

俺を覗きこむように顔を近づける智くん。

目の前にあるその唇に、俺もちゅっ。とリップ音をたててキスをした。

「智くん、大好き」

「俺も大好きだよ、翔」

智くんが俺の頬とピアスに手を添えて、ふわっと優しいキスをくれたんだ。

「翔。お誕生日、おめでとう」

「智くん、ありがとう」



今、俺の左耳には、智くんからもらった赤いピアス。

「やっぱりいいなぁ。赤が似合うね、翔くんは」

俺ももちろん気に入っているけど、何よりも智くんが嬉しそうにしているから…

今まで智くんをイメージして青のピアスばかりつけていたことは、胸にそっとしまっておこう…って思った。





END


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