第11章 love trip
その後は、二人で俺たちのライブDVDを観たり、しょーくんを俺の胸にしっかり支えてソファーでうたた寝したり…何だかんだで穏やかな時間が過ぎていった。
「さと、くん。智くん。さーとし。」
「んにゃ?」
「んにゃ…って。智くん、起きた?」
「うん。あ…っ、しょーくん戻ってる。」
いつものしょーくんの重みと温もりがある…それがすごく嬉しい。
俺はしょーくんを思いっきり抱きしめた。
しょーくんも俺に負けない力で抱きしめてくれた。
あぁ、しょーくんの匂いだ…。
「痛いよ、智くん。」
そんなしょーくんだって嬉しそうじゃん。
「もうさ~良かったよ、戻れてさ。だけどバンダナも大きくなってて、体に巻いたままなんだよね。」
「ホントだ。破れなくて良かったね…んふふ…ふふっ。」
「なに…どうしたの?」
「似合うからさ、せっかくだから鏡を見てきなよ。」
「そう?じゃあ見てくるね。」
しょーくんが戻ってきたのは3分後。
「あの~これ、どういうことかな…?」
リボン結びにした肩と腰の結び目を触って見せてる。
でも怒ってる感じではない。
胸板の厚い上半身やスラッと伸びた足に釘付けになる。
あ…。しょーくんのしょーくんがチラチラ見えてる…ってことはティッシュのパンツは破れたのか。
「あのね、智くん。」
「んっ?」
「チョコのお返しさ…俺で、いい…かな?」
「へっ?」
「ほら…ね、せっかく俺にリボンついてるからさ…2つも。」
「それは、いま食べていいの?」
「もちろん。いま食べてくれなきゃヤダ。」
しょーくんは真っ赤になりながら、ちゅっ。と触れるだけのキスをしてきた。
どこでスイッチが入ったのからないけど…滅多にみられない積極的なしょーくんに、俺のスイッチも入った。
肩のリボン結びをスルッと解き、露になった胸の突起に唇を這わして甘噛みする。
「はぁ…んっ。」
しょーくんの吐息が俺を煽る。
後頭部を固定し貪るようなキスをしながら、もう片方の手で腰のリボン結びを解くとストンと足元にバンダナが落ちた。
「しょーくん、顔と体をよく見せて…。触れさせて…。」
しょーくんが小さくなって…
いつもしないような体験や
気持ちを感じて…
うん。
愛…愛しさは深まったのかもしれない。
END