第11章 love trip
「もう…くすぐったいよ…。」
ちょっとイタズラしたくなってコチョコチョくすぐると、やめてよ~って言いながら体をくねらす。
枕がずれて、下に隠していたチョコを見つけてしまったしょーくんの表情が一気に青ざめた。
「智くん、これ…誰かにもらったの…?」
「そんなわけないでしょ。」
俯きながら、でも…とかブツブツ呟いてる。
気づくとちょうど日付が変わっていた。
「これはね、俺からしょーくんへの気持ちだよ。あげたいなって思って。」
しょーくんはゆっくり顔をあげた。
「俺に?智くんからのバレンタインチョコ…ええっ?!本当に?」
んふふ。びっくりしてる。
「智くんからのチョコ…。ありがとう。涙が出そう。…開けてもいい?」
「もちろん。」
しょーくんは丁寧に赤いリボンと青い包み紙を剥がしていった。
「ハートのチョコ…可愛いね。」
そんなしょーくんが一番可愛いんだけどね。
「ふふ。あ!赤いチョコが入ってるよ、しょーくん!」
「赤いチョコがどうかしたの?」
「赤いチョコが入ってるとね、愛が深まるんだって。」
「愛が…嬉しいな、今でも十分だけどさ。食べてもいい?」
赤いチョコは最後に食べるんだ~ってニコニコしている。
1粒目は自分だけで、2粒目は俺と半分こして。3粒目と4粒目はキスをしながらお互いの口内に転がして溶かしあった。
唇を離すと、しょーくんのぷっくり唇がチョコまみれになっていて…引き寄せられるようにそれを舌で舐めとった。
再びベッドに押し倒して、首筋、鎖骨、胸、腹、内腿にキスを落とした後、しょーくんの中心をくわえた。
「あっ、や…んっ。」
「イヤなら次はこっちね。」
俺はしょーくんの可愛い後孔をペロペロした。
「あ…あっん…。だめ…そんなとこ…。」
「しょーくんのここ、小菊みたいで可愛いよ。」
背中をビクンビクンさせるしょーくんを見るのも好きだ。
「もう…キ、テ…。」
舐めるのを止め、指を数回出し入れしただけでそこは柔らかくなった。
「いくよ…。」
俺は中心をしょーくんの小菊に当てて、一気に突き上げた。
「あっあっ…あっ…んっ。さ、と…。」
俺はいつも以上に甘くて美味しいしょーくんを堪能した。
朝。
俺の愛しのしょーくんを抱きしめようとしたけど、隣にいるはずの温もりがなかった…。