第60章 きみに…きめた。
まるで彫刻のような翔くんの裸体。
厚い胸板と筋肉で盛り上がっている腕と背中、キュッとしまったお尻、スリムパンツが映えるスラッと長い足。
その翔くんの中心にあるものも含めて、全部が好き。
俺は、今度は正面からギュッと翔くんに抱きついた。
「ふふっ。どうしちゃったの?」
わかってるくせに、わざわざ口に出して言うところも…好き。
翔くんがベッドにゆっくり俺を押し倒した。
逞しい身体に包まれる。
優しく前髪をかきあげられ、ちゅっ。とキスを落とされる。
俺も身体を伸ばして、翔くんのおでこにちゅっ。てしたら、翔くんがすごく嬉しそうな顔をしてくれた。
俺を見る翔くんのつぶらな瞳が、俺の唇に向けられる。
この後の快感が頭をよぎり、俺の胸が高鳴る…この瞬間が好き。
俺は自分の乾いた唇を舐めた。
顔を近づけあい、触れた唇。
角度を変えて吸い付くように何度も唇を重ねる。
「んっ…ふぅ…ん…。」
熱いキスとハァハァと聞こえるお互いの息づかい。
翔くんとの…大好きな人とのキスは気持ちが良くて、何分でも何時間でもしていたいって思う。
キスをしながら、翔くんの手が俺の胸を這っていく。
小さな突起の表面を掠めたり指で摘ままれたりされると
「あんっ…。」
自然と声が出てしまうんだ。
「もっと聞かせて。」
唇を離した翔くんが、俺の耳元でそう囁く。
そうして、翔くんの手は俺の胸を貪り、唇は頬、首筋、鎖骨へと移動していく。
「んっ…あっ…。」
翔くんの愛撫はちょっと激しくて…俺は好き。