第58章 麗しきかな
「なっ、何して…んんっ…。」
先生の熱い舌と唇でちょっと刺激されただけで
「んっ…あっ…。」
限界だった俺のモノは、先生の口の中にあっという間に白濁を放ってしまったんだ。
“ゴクリ…”
「ま、まさか…飲んだの…?」
先生は手の甲で口を拭っている。
「汚すわけにはいかないでしょ。大野くんの服も教室も。」
ニコッとした先生は妖艶な表情を見せた。
教室の中の青臭さがとれるまで、それほど時間はかからなかった。
それはやっぱり口で受けとめてくれた先生のおかげなんだろう。
戸締まりをして教室を出る時、ふと寂しくなった。
立ち止まる俺に、先生が声をかける。
「そうそう。明日、僕は課題をしに来た生徒の勉強を見る当番なんだよね。10時からやってるから。」
俺の気持ちがわくわくに変わった。
数時間後…
課題に取り組める教室で俺は、
凛とした佇まいの櫻井先生に出逢った。
そして勉強が楽しいと初めて思えた。
俺は…櫻井翔自身としても櫻井先生としても
あなたのことが好きです。
卒業式を終えて。
俺と櫻井先生は恋人になった。
END