第54章 忍びの…②
「よっ。調子は良さそうだな。」
無門が天井から降りる。
「なっなっなっ…。」
翔は恥ずかしくて、両手で顔を隠してしまった。
足は大きく開き、帯がかろうじて結ばれてはいるものの、胸も股もお尻も見えている。
間近で見れば見るほど白くて綺麗な翔の身体。
ゴクッ…。
無門の喉が鳴った。
無門が翔に覆い被さる。
「えっ…あの…無門殿…?」
無門の手が翔の手を握り、顔から離した。
「翔…綺麗だ…。」
無門の熱い目と甘い囁き。
髪を優しく撫でられても、翔は未だに状況がよくわからないでいるのだ。
無門はキョトンとしている翔が可愛くて堪らないというのに…。
目の前にある赤くぷっくりした翔の唇に、無門の薄い唇が重なった。
大きな目を更に大きく見開く翔。
無門に身体を優しく愛撫され、漸く状況をのみ込めた。
まさか無門に身体を求められるとは思っていなかったため、翔は嬉しさと恥ずかしさで胸がいっぱいだった。
身体を這う無門の手が、お尻の蕾にも触れた。
「よく解れてる。挿れてもいいか?」
既に無門は中心をあてがおうとしている。
翔の胸の鼓動が高鳴る。
「無門殿…挿れてください。」
無門は翔の唇にキスをし、一気に貫いた。
「あっん。無門殿…すごいです…あっあっあっ…。」
「んぁっ。翔…お前は最高だ…んっんっ。」
無門の腰がパンパンと打ち付ける。
「あっあっ…無門殿…あんっ。」
「翔…好きだぞ。」
「無門殿………好き。」
翔の魅力に益々ハマる無門であった。
「翔くん。」
「はい。」
「そんなに俺と一緒に映画に出たかったの?」
「うん、出たかった。」
「この話も翔くんが書いたんだよね…。」
「うん…。①に続いて、②なんだけど…。」
「でもさ、この内容は…映画化なんてできないだろ。」
「考えてみたら、そうかも…。」
「だったらさ…。」
智くんが翔くんの耳元で囁く。
「翔くんと俺の二人だけで実演してみようか。」
「さ、智くんっ…。はい、お願いします…。」
翔くんは頬だけでなく、耳まで真っ赤になった。
早速、実演した智くんと翔くん。
それはそれは、皆に見せられないのが惜しいほどの出来映えであった。
END