第51章 Nさんのお誕生日に…
今日6月17日は、メンバーであるニノの誕生日。
さっき終わった『ワクワク学校』でもお祝いはしたけど、それはそれ。
3日前、俺と松潤は相葉ちゃんに呼び出された。
「コホンッ。あの…お二人に折り入ってお話が。」
いかにもな咳払いをしてから、相葉ちゃんが話し始めた。
「ワクワクの初日ってさ、我が愛する恋人ニノちゃんのお誕生日でしょ。だからさ、帰ってからお祝いしてあげたいんだよね。」
「みんなで?」
「いやいや、違うでしょ。誕生日だから二人きりでしょ。」
「まぁね。ニノに話したらさ“相葉さんと二人きりは危険だなぁ”って言われてさ。イヤなのかな。」
「それってさ、照れてるんじゃない?ニノらしい。」
「うん、俺もリーダーと同じ意見。で?具体的に何をすればいいの?」
「えっと、松潤には時間が大丈夫だったらさ、料理の手伝いをお願いしたい。」
「時間は平気だけどさ、手作りするの?」
「うん。ニノの大好きなハンバーグをメインにね。ある程度下ごしらえはしておいて、ワクワクが終わったら急いで帰ってラストスパートするから…。焼くのと盛り付けをヘルプしてほしいんだ。」
「うん、OK。」
「ありがと~、助かる~。それでね、リーダーにはね、ニノを俺んちに連れてきてほしいの。」
「なんで俺が?」
「ニノさ、リーダーの誘いならのるんじゃないかなって。」
「誕生日でしょ。相葉ちゃん家に行くのはイヤがらないんじゃないの?」
「そうなんだけど…。俺が言うとさ“行きません”とか言いそうだし。いいとこ知ってるから…みたいな感じでさ。俺らが帰った30分後くらいを目安に。」
「でも、翔くんは?」
「翔ちゃんはね、ワクワクの後は打ち合わせがあるみたいなんだ。」
「そっか。だからリーダーと俺の二人に頼んでるんだね。」
「そうなんだよ。リーダー、松潤、お願いします。」
「わかった。」
「了解。」