第49章 いつもの日常の中で
「はぁ…はぁ…な、に…?」
俺が息を整えていると、智くんはさっき脱がせたズボンのポケットをゴソゴソし始めた。
その手には…コンドームとオイル…?
「智くん…?」
智くんが俺をキュッと抱きしめる。
「俺ね、しょーくんとこうなりたいなってずっと思ってた。だから…そのいつかの日のために、こんなものまで用意してて…。」
「智くん…ありがとう。俺の身体を考えてくれてのことでしょ。嬉しいよ。」
俺を真っ直ぐ見ている智くんの目から、涙がポロっとこぼれた。
それがすごく綺麗で。
俺は胸がキュンとなって、その涙のあとにキスをした。
ちゅっ。と唇にもキスをして…
それが合図かのように、智くんがコンドームを装着し始めた。
そして、手にオイルを垂らしている。
何となくは知ってはいるけど、俺の後ろに入るんだと思うと緊張してきた。
「しょーくん、優しくするから…。」
欲しい言葉をくれる智くん。
再び俺の足の間に身体を入れて、後ろの蕾に智くんの指がそっと触れた。
誰にも触れられたことのないソコ。
はじめは力が入ってしまったけど、触れられていくうちにキモチ良くて緩んでいく。
暫くすると、撫でられている感触から、何だか湿り気を帯びたものが触れている感触に変わってきた。
目線を向けると…
「えっ…ちょっと…あっん。」
智くんの指から舌に変わっていたんだ。
そんなとこまで舐めるの…?
全てを晒したとはいえ、ちょっと抵抗はある。
だけど…嬉しそうにしている智くんを見たら、全てをあげたいって気持ちになった。
「指、入れるね。」
ツプッと入ってくる異物感にビクッとした。
でも、智くんの指の動きが優しくて…キモチいい。
意外と大丈夫かも、なんて思っていたら
「ひゃあっ。あっあっ…あっ…。」
仰け反ってしまうほどに感じてしまった。
「ここか…。」
智くんがそう呟きながら、指を増やす。
さっきのポイントを攻められ、身体の疼きが止まらなくなった。
俺の中心からも、液が多く垂れている。
もう限界かもしれない。
「んあっ…智くん…キテ…。」
「しょーくん…。」
智くんが後ろの蕾から指を抜く。
唇にちゅっ。とキスをしてくれて、それがすごく嬉しかった。
「いくよ…。」
智くんがヒクヒクしている俺の蕾に自身をあてがった。