第47章 戸惑うこともあるけれど
「あっんっ…。」
智くんと身体を重ねるのは、もう何回目だろう。
「んっはぁ…翔…綺麗だよ。」
「あっあっあっ…さと…。」
智くんは、超美形。
潤んだ瞳と筋の通った鼻、艶のある唇。
長めの黒髪はその容姿を際立たせ、今こうしている間も息をのむほどの妖艶な姿を見せてくれるんだ。
「ほら、翔。今度は上にきて自分で俺のを挿れてみ?」
「なんっで…。」
「俺の上で乱れる翔を見たいから。」
そんなこと智くんに言われたら、俺が断れないこと知ってるくせに。
智くんがズルッと俺のナカから智くんのモノを抜いた。
「やっ…んっ…。」
俺はすごくキモチが良かったのに…。
智くんのモノがナカからいなくなってしまって、なんだか悔しくて、下唇をキュッと噛み締めた。
「なぁにそんな顔してるの。唇、切れちゃうよ?」
智くんはふふって笑いながら俺の頬に手を添えて、くちゅっと甘いキスをしてきた。
ホントにずるい…。
俺は寝そべっている智くんの上に跨がり、智くんのモノをそっと掴んで、自分の後ろの蕾にあてがった。
俺の蕾は早く智くんを受け入れたくてヒクヒクしている。
智くんは俺を見て、ふにゃんと微笑んだ。
俺と恋人の智くんは、高校のクラスメイト。
半年前に智くんから告白をしてくれた。
まさかの出来事に、1年半智くんに片思いしていた俺は、天にも昇る気持ちだったんだ。
だけど、日々不安でもある。
智くんはモテるから…。
“翔しか見えてないよ。”
そう言ってはくれるけど…他の人に目がいかないよう、俺は必死なんだ。
「智くん、見てて…。」
俺はゆっくり腰をおろして、智くんのモノをのみ込んでいった。
「んっ。翔…上手だね。」
智くんが俺の手を取り、指を絡めてくれた。
じわっと胸がいっぱいになる。
「あっん、あっあっあっ。」
俺は髪を振り乱して腰を打ちつけた。
智くんが俺で満たされるようにと…。